文部科学省(教科調査官)の学校視察がありました!

●令和4年6月17日(金)、昨日の在校生保護者の第1回公開授業に続き、本日は文部科学省(教科調査官)の学校訪問です。来校いただい方は、空(そら)調査官です。教科調査官とは、日本の学校で学ぶ教科科目の国家基準を作成する主務者です。かつて学校長も6年間、その任にありました。

●日本では、この基準に基づいて教科書が編纂され、公正さや一定の教育水準を担保しています。イギリス、ドイツ、フランス、中国、韓国、アメリカ<州による違いがあります>などにも、国家基準があり、教育の質を一定に保つ教育政策を展開しています。日本の小中高の教科書は、この国家基準に基づいて編纂されています(教科書検定制度といいます)。

●今年の新入生から、高校は新しい教科書に基づいた授業が年次進行で展開(新教育課程)されます(小中学校はすでに全面的に新しい教科書に移行しています)。今回の視察では、主に、高校地理歴史科の授業を参観し、年間学習指導計画や考査問題、評価についてご指導、ご助言をいただきました。

 

 

●3年後には、この新教育課程に即して、新しい大学入試が始まります。本校47回生以降の入学生が、それを受験することになります。その中で、特に、思考力を問う入試問題に対応できる学力を身に付ける必要があります。

●思考力を育成するためには、授業の在り方や評価の工夫が必要になります。生徒の個人思考や集団思考をもっと授業に取り入れ、生徒に問いを生成(思考力そのもの)させて、深い思考に導く必要があります。そのために、安城東高校では、この夏休みに、職員研修を2回開催し、新しいタイプの授業と評価の在り方を皆で検討します。

●本校が作成する思考力を問う考査問題(令和4年1学期中間考査より)のいくつかの事例を後日紹介いたします。この問題が解けるようになる教師の授業の在り方、生徒の学習の在り方を総合的に見直すための取組を推進しています。

村瀬@学校長