教育におけるICT活用の拠点校

●本校は現在、「ICTを活用した学習活動の充実に関する研究」(県教育委員会)と「EDTechによる『未来の教室』創造に関する研究」(県総合教育センター)の実践拠点校として位置付けられています。これは、コロナ禍以前から、これから先の時代を展望し、ICTの利活用を積極的に進めてきたからです。

続きを読む

●現在では、ハード・ソフトの整備と職員研修を一体的に進めています。 すべての壁面がホワイトボードで囲まれたマルチメディア教室では、可動式台形テーブルや椅子、複数の大型TVが常設されており、主体的・対話的で深い学びを促す工夫が施されています。ここでは、黒板を背にして語る教員の姿はありません。互いのディスタンスを意識しつつ、相互評価や自己評価、生徒同士のリフレクションがしやすい環境を構築しています。

●また、すべての教室ですぐに映像を投影できるようプロジェクターを常設し黒板のホワイトボード化を進め、独自のWIFIアクセスポイントも増設しています。 各教科の授業では、シンキングツールとしてロイロノートをよく利用しています。カードで意見を集めたり、音声を吹き込んだり、スマホでノートの写真を撮って提出させたりしています。授業内のアンケートや小テストの結果も全員がリアルタイムに共有できることは大きなメリットです。

●授業者からは、「書き写しの時間が短縮でき、思考・判断・表現の時間がとれるようになった」、「生徒一人ひとりの意見をプロジェクターに投影し、互いの考えを比較しながら自分の考えを見直すことができる」などの感想が寄せられています。 まもなく、タブレット端末を使いこなせる中学生が高校へ入学します。教員が「知識を一方的に伝授する授業」から、生徒が「学んだ知識を組み合わせて新たな知を再構築する授業」へと転換するための有力なツールとして、ICTの活用を進めていきたいと考えています。