令和8年 1学期始業式より(R80407)「挑戦することの本当の意味」

皆さん、おはようございます。

新しい学年の始まりにあたり、皆さん一人一人の新たなスタートを祝えることを、大変うれしく思います。
さて、今日私が皆さんに伝えたいのは、「挑戦することの本当の意味」についてです。皆さんは、どうしても「失敗を避けたい」「評価を下げたくない」という気持ちを強く持ちがちだなと思っています。それ自体は、向上心の裏返しであり、決して否定されるものではありません。しかし一方で、その慎重さが、挑戦への一歩を妨げてしまうこともあ
ります。

学問とは、本来、わからないことに向き合う営みです。正解がすぐに見えない問いに取り組み、仮説を立て、考え、試し、そして間違えながら理解を深めていく。その過程こそが、皆さんの思考力を鍛え、真の学力を形づくります。つまり、仮説を立て、考え、試した失敗は避けるべきものではなく、挑戦した証な
のです。

この一年、ぜひ意識してほしいのは、「少し背伸びをする挑戦」です。例えば、
・まだ完全に理解できていない分野に、あえて踏み込んでみる
・難易度の高い問題に、時間をかけて粘り強く取り組んでみる
・自分の意見に責任を持って、人前で発信してみるなど、

その一つ一つが、皆さんの思考の幅と深さを確実に広げていきます。
また、本校での学びは、単なる受験のための知識習得にとどまりません。問いを立て、考え抜く力は、社会に出てからも、そして変化の激しい未来を生きるうえでも不可
欠な力です。だからこそ、結果だけで自分を評価するのではなく、どれだけ真剣に挑戦したかという過程を、大切にしてほしいと思います。

挑戦とは、孤独な行為ではありません。互いの努力を認め合い、刺激し合える仲間がいることは、皆さんにとって大きな財産です。他者の挑戦を尊重し、自分もまた応援さ
れる存在であってください。私たち教職員は、皆さんが安全に、しかし大胆に挑戦できる環境を整え、全力で支えていきます。

そのために今年度は皆さんに自主・自律を目指して、様々なことに挑戦してもらうため、学校としても皆さんに考えて行動してもらう時間を設けました。具体的に3点お話
しします。

まず1点目は「土曜講座」を1年生は廃止、2年生は希望制とします。

2点目は夏休みの出校日なし、1.2年生の夏休み8月と12月の冬休み課外廃止。

3点目東高祭1日目は午前準備、午後開会式等を行い、2日目は終日文化祭の日程にすることです。

この決断に至ったのは、今までは皆さんに「量」を与えて学習に取り組むことを重視してきましたが、「質」にシフトチェンジすることを意味しています。要するに学習に関しては皆さん自身が自分の力で予習・復習を行わなければいけない重要性がより出てきたことを意味します。学校行事については計画的に準備をすすめ、東高祭を昨年以上に皆で盛り上げ、思い出に残る行事にしてほしい。そして、時間的余裕ができた時には普段の学校生活でなかなか挑戦できないことを思い切ってやってほしいからです。

さらに今年一年で自主・自律を心がけて学習、学校生活を送り、令和9年度からは6限授業日を1日増やします。つまり7限授業日3日、6限授業日 2 日です。

本校は、学問に真剣に向き合い、自ら考え、努力を積み重ねる集団です。皆さんはこれまで、多くの挑戦を乗り越えてここに立っています。その事実を、まず自信として心に留めて、さあ、今年一年、自分がどのように時間を使い成長していくのかよく考えて、一日一日を大切に過ごしていきましょう。

この一年が、皆さん自身の限界を更新し、知的成長を実感できる一年となることを心から願い、始業式の式辞とします。