全学「外交セミナー」を開催しました!

●令和4年7月7日(木)、今年度、東高祭(「生徒会セミナー」)に次ぐビッグイベント(第2弾)、外務省職員を本校にお招きして、全学「外交セミナー」及び座談会を開催しました。もともと、在モスクワ日本大使館と安城東高校をZoomで結び、外交の最前線に立つ外交官らとセミナーを開催する予定でしたが、国際情勢の変化により、このような形になりました。(昨年度は東京大学池谷裕二教授による「脳科学セミナー」を開催(クリック!)しました。)
●「セミナー」とは、安城東高校独自の地頭力向上講座です。<普通科>安城東高校の中味は、「教養科」です。「人生百年の教養」(「人間の平均余命が1世紀を超える時代が訪れようとしている。この、気も遠くなるような時間を、人間はどのように生き、埋めていくのか?<教養>こそが、1世紀の時を生きる、唯一かつ最高の道である。」(亀山郁夫名古屋外国語大学長)という考え方から、高校時代から身に付けるべき様々な問題解決の手掛かりを見つけるための講座を開催しています。
東京大学教養部と安城東高校との連携協定締結による「金曜特別講座」(クリック!)もこの1つです。校内外を問わず、年間を通して各種の「セミナー」を提供し、地頭(自分の頭で情報を処理し問題を解決していく力)を鍛えます。ちなみに第3弾は、9月開催の「文化セミナー」です。内容はお楽しみに!!
●今回お越しいただけたのは外務省の清水さんです。清水さんは、愛知県内の公立高校を卒業され外国語系の大学に進学し、卒業とともに外務省にアラビア語専門員として入省されました。中東諸国在外公館での勤務を経て、2022年からは、本省(東京都霞が関)に勤務されています。
●アラビア語は高校生にとっては、馴染みのない言語かもしれません。「アラブ人(のムスリム)にしてみれば、『神は、アラビア語を使って預言者ムハンマドにメッセージ(コーラン)を伝えた。つまりアラビア語は神の言語である。』ということ。だから、彼らはアラビア語に対して非常に誇りを持っています。」(外務省アラビア語専門職)ということ。

ミンガラーバー(マルハバン・・・読み方)=こんにちは!

シュクラン・ジャズィーラン(シュクラン・ジャズィーラン)(shukran jazilan)~ありがとう

アナー・ミナル・ヤーバーン(マァッサラーマ)(maassalama)~さようなら

●イスラームは世界三大宗教(キリスト教・イスラーム・仏教)の1つです。世界人口の1/5がイスラームであり(外務省HP)、2019年末時点で日本人ムスリムの人口は4万6000人とされている(店田廣文・早稲田大学名誉教授)ことからすれば、決して日本と無関係な言語ではありません。チャレンジ41か国語~外務省の外国語専門家インタビュー~(クリック!)をご覧ください。

●講演内容はコチラをクリック!

このセミナーをきっかけに、様々なローカル(地元、愛知、日本、東アジア、西アジア、欧米・・・)を意識して、世界に羽ばたく生徒の皆さんが出ることを期待してやみません。

(ユネスコ・国際教育部)

なお、高校から大学にかけて参照することの多い、「白書」「青書」(政府の施策についての現状分析と事後報告を中心とした公表資料)については、下記をご覧ください。
Q;外交青書の名前の由来は何ですか。(外務省HPより)
外務省は、今日の外交青書に当たる「わが外交の近況」という名称の文書を1957年に初めて作成しました。英国では行政機関が議会に提出する報告書等が青色の表紙を使用し「Blue Book」(通称)と呼ばれていたことに倣って、「わが外交の近況」も、青色の表紙を使用し、「青書」(通称)と呼ばれてきました。その後、1986年からは、「外交青書」という名称を正式に使っています。(1991年までは「わが外交の近況」という名称も併記。)これが、外交「白書」ではなく、外交「青書」という名称を使用している由来です。(日本語版の外交青書はこちら。)